平成16年9月21日10:13発生
瀬戸内海中部M4.6
平成16年4月20日22:26発生
伊予灘震源M4.8
平成18年6月12日05:01発生
大分中部M6.2
平成18年9月26日07:00発生
伊予灘M5.2

平成17年3月20日10:56発生 
福岡県西方沖M7.0の地震発生まで10日間の宏観の動きから

(画像クリックにより、元のサイズで表示されます)


3月10日
11日前の縮んだ夕陽。ほんのり空が色づいた感じ。
あちらこちらから雲が湧きだしていますが、中に大きな放射状。放射の基点は西北西290度あたり。
いつもの伊予灘〜周防灘方面からの現象として「この方向に一つ震源有り」と継続観測に入ります。




3月11日
10日前の3月11日。
この日仕事で移動中でしたが、出先からの夕陽が輝きを失っている・・・
規模が大きくなる予測を立てなければなりませんが、これを裏付ける雲の方向は何処か。この時点ではまだその絞り込みは不能です。




3月12日
9日前の3月12日。
あれ!?夕陽の暈だ・・・薄くて凝視しなければ見つける事は難しいほどの暈。
昨日の輝きを失った夕陽といい、今日の現象を初現象観測2日後として考えると、一昨日雲が示した方向で注目しなければならない。
その一昨日はあちこちからの雲の指向性でした。うーん、頭を悩ませる・・・。
一昨日撮影の70枚近い画像と観測メモから、複数の地域への絞り込みに入りました。




3月16日
13日と15日の降雨を挟んで、この日やっと出ました。。空が「この方向だよ」と知らせてくれました。。
西北西から東南東を架橋する力強い巻層雲の帯が出現。
時間を追って刻々と空は変化です。ずっと空を見上げている訳にもいかずですが、次々に知らせるメッセージからは
・海域での発生
・観測地から比較的距離が近い
・浅い深さでの発生で、強い揺れを伴う事が読みとれました。


夕刻にはびっしりと高積雲がひしめく空となりました。
高積雲からはカウント計算に入りますが、よくよく見ると高積雲の流れの中に小さな「窓空き」状態がありました。
この小さな現象を見落とさなかったことで、結果的に揺れる直前のご近所への「声掛け」が出来た訳です。
カウント状の高積雲と「窓空き」は同一前兆か・・・?いや、多分別物でしょう。18日までに発生予測となる地域から、残る「窓空き空」方面がどういう形で前兆が現れていくのか・・・。
そしてまた、薄く夕陽の暈も出現でした。


この日までの観測から、注意情報として以下の箇所にポイントを定めます。




3月17日
終日の降雨でした。日中は諦めて夕刻の空の変化のみを観測に出かけました。
分厚い雨雲に覆われて夕焼けも見れませんでしたが、小さな「窓空き」のあった西北西からわずかな焼けが。
通常夕陽が落ちる位置には何の変化もありませんでしたが
なぜかここだけほんのりピンク色に、雲底が染まりました。




3月18日
2日前の3月18日。
出ました・・・虹が。美しいアーチを描いて、久しぶりの虹観測となりました。
狐の嫁入り状態の空に描かれたアーチ虹が出現したのは5分程度。その後右部分のみを残し20分程部分虹として観測です。
M5を越える規模と、近域でM4までの規模の2つの規模読みを行います。


虹からは発生までの時間を教えてもらえますから、この日までの発生箇所を確認し、残る注意域を更に絞り込んで行きます。


16日に注意域とした5方向のうち、17日朝には伊豆近海でM4.5。18日昼前に三重中部でM3.9の発生。
残る3方向が遅くて21日までに発生と 予測できます。一番気になる西北西290度方面が最も注意を要するものと事前判断が出来ました。




3月19日
前日の3月19日。
直前現象を観測でした。
西北西から湧き出る巻雲。その中に鮮やかな上暈も現れました。
西北西290度方面で距離が近いとあれば周防灘周辺域となりますが、仮にここでM5越えの発生であれば大きな被害も予測されます。
一連のアーチ虹・夕陽の暈からはひょっとするとM6超の可能性もあり、そうなれば2001年の芸予地震の再現にもなります。
ご近所さんには「揺れるのは明日、震度換算で宇和島は震度3以上の揺れになりますから、火の元には充分に注意して下さいね」と声掛けに廻りました。



この日昼前、東海道沖M4.7。午後、部分虹の近域予測から広島北部でM3.9の発生を確認。
残るは西北西290度方面、周防灘周辺域。 直前現象からはM5超(またはM6超規模)20日発生と予測です。
他、前兆の出ている地域にも念のための注意を促し、明日に備えます。




3月20日10:56福岡県西方沖M7.0の発生
20日昼前、ゆっさゆっさと横揺れが始まり、揺れは約1分ほど続きました。揺れながら「これは大きい・・・」と。

震源地は福岡県西方沖でマグニチュードはM7.0。福岡・佐賀県で震度6弱の地震発生。
実家や友人知人への連絡が途絶え、安否確認までに数時間を要しましたが幸いにも全員の無事を確認。
予測域の周防灘周辺域での発生となりました。

震源にほど近い福岡市・玄海島では倒壊家屋多数、また福岡市内でも高所から落下したガラス破片が散乱した様子が次々に報道されていました。
また、倒れてきたブロック塀の下敷きになり死者1名を出す大きな被害地震となってしまいました。

3月21日
翌日の3月21日。
大型発生を迎えてもなお、大きな余震となる前兆が目白押しです。
20日の揺れの直後にはぽっかりと「窓空き」空。
翌日にはまたもやきめの細かな高積雲が震源地方向上空を覆い尽くしている様子が確認できました。
岐阜や横浜でも強い朝焼けを観測、また岡山やその他地域でも「夕陽の暈」現象がリポートされました。
次の規模も大きいぞ!本震で気を緩める事無く、引き続き充分な注意警戒が必要になってきます。



3/22 15:55 M5.1。最大震度4の大きな余震が発生でした。
地震は改めて、突然起こるというものでは決してなく、場所や規模、また見方を細かく知ることで発生時間も事前に知ることが出来る。
私は日々の観測を通して、空は正直に大地の動きを教えてくれているものと感謝しています。


2005年5月3日 記